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2013/02
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深夜の救急車。
昨日は小児科当直でした。

胃腸炎が流行しているのか、お腹が痛い子や嘔吐している子ばかりでした。

深夜4時に電話で問い合わせがあり、

4歳の女児が夜中から嘔吐を繰り返しているので、

点滴してくれないかという依頼でした。

嘔吐物が食物残渣であることから胃腸炎の可能性が高く、

点滴したり、薬を飲んでもすぐには改善しない可能性が高いので、

朝まで待って近医を受診するよう、指示して電話を切りました。

その10分後、看護師からの電話。


看護師 「救急隊からの収容依頼です。4歳女児。

昨夜から嘔吐を繰り返しているということです。」


僕 「それって・・・。さっきの子?」

看護師 「そうだと思いますけど・・・。」


この地域は夜間に小児を診察してくれる病院は当院しかなく、

断れば千葉市や鴨川市まで行かなくてはならない。

仕方なく、了解して救急車を待った。

時々、こういう裏技を使ってくる親御さんがいる。

電話で診察依頼して診察してくれないなら、

救急車を呼んでしまえ!である。

程なくして救急車到着。

患者さんを診察、腹部X線写真を撮影し、胃腸炎と確信する。

嘔吐が始まったばかりなので点滴をする必要性はないが、

希望があったので点滴をしながら、お母さんと雑談。


僕 「なんで救急車を呼んじゃったのかな~?(笑顔で)」


お母さん 「実家の近くの病院では、いつでも点滴をしてくれたし、

前回は同じ症状で点滴をしてもらったらすぐに

よくなったものですから・・・・。」


僕 「そっかあ。点滴して症状がよくなったのは、

きっと自然の経過でよくなったんだろうね。それから、この病院

の小児科の先生って7人しかいないんだ。4月からは6人になる。

当直は週に1回以上あるし、当直明けでも帰宅することはできなくて、

病棟や外来業務が待っているんだ。そうすると、深夜の軽症患者を

次々と診察していたら、いずれこの病院の小児科当直はなくなって

しまうかもしれないんだ。病院によってそれぞれ事情が違うんだね。」


お母さん 「そうなんですか。この病院はなんで夜中は

診てくれないのかと思っていたんですけど、そういうことだったんですね。

よくわかりました。以後、気をつけます。」


「なんでそんなことするの?」と思うようなことでも、

よくよく話を聞くとわかることがある。

こちらの事情を説明すれば、わかってもらえることがある。

やっぱり啓蒙活動は大事だな、と実感した日でした。

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プロフィール

やまだこどもクリニック院長

Author:やまだこどもクリニック院長
小児外科医として18年間働いた院長が、地域の子供たちのために頑張ります!

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