2013-12-29(Sun)
昨日で今年のクリニックの診療が終了しました。
4月8日に開院して以来、
あっという間の9か月間でした。
地域医療に貢献したいという思いから
クリニックをはじめたので、
楽をしようと思ったことは全くありませんが、
当直をする必要がないことや、
夜中に呼び出されることがなくなるので、
少しは楽になるのかなと高をくくっていました。
いやー。
開業医がこんなに大変だとは知りませんでした(^^;)。
当直したり、時々夜中に呼び出されるほうが、
よっぽど楽ですね。
まあ、結婚が遅かったせいで、
娘がまだ小さいので、
帰宅した後には子育てが待っているということもありますが、
それにしても忙しい日々です。
まあ、患者さんが全然来なくて
大変な開業医さんというのもあるようなので、
それを考えたら贅沢な悩みのようですが。
自分のやりたい医療をやって、
ついてきてくれる患者さんがいるのは
医者冥利につきるともいえるでしょう。
「『やまだこどもクリニックは待ち時間が長いけど、
あの先生に診てもらえるなら待つ甲斐があるよ』
と親御さんが話していましたよ」ということも聞きました。
大変、ありがたいお言葉です。
今後もそのように言っていただけるよう、
丁寧な説明を心掛け、
何でも相談できるクリニックを目指して続けていこうと思います。
どうぞよろしくお願いします。
年末年始、
お子さんが具合が悪くなったとき、
様子を見るべきか、休日診療所を受診するべきか、
以下に簡単にまとめてありますので、
参考にしてください。
http://www.yamadakodomo-clinic.com/forza.html.pdf
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2013-12-27(Fri)
みなさん、しもやけになったらどうしますか?
普通はどんな病院に行っても
ビタミンE配合の塗り薬を処方されるだけ。
まあ、それなりに治るのですけど。
でも、もっと効く薬があります!
それは漢方薬(^^)。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょとう)が
しもやけに効くようです。。
これまで二人に処方し、そのうち一人が
とても効いたということです。
しもやけでお困りの方は
是非、お試しください。
明日は年内の診療最終日です。
お昼の12時半までにクリニックに入った方は
必ず診察しますので、よろしくお願いします。
2013-12-22(Sun)
今週も1週間が終わりました。
いやー、胃腸炎の嵐ですねえ(^^;)。
胃腸炎は「嘔吐だけ」「下痢だけ」でも
胃腸炎のことがよくあります。
下痢は水分が飲めていればあまり困らないのですが、
嘔吐は困っちゃいますよね。
成人で嘔吐が始まった場合には
1日絶飲食をして寝ていれば大抵改善しますが、
こどもの場合はなかなかそういうわけにもいきません。
嘔吐が始まると軽く脱水になるので
嘔吐しても水分を飲みたがるのですが、
たくさん飲ませると嘔吐してしまう可能性が高いので
コップに水分を少しだけ入れて飲ませ、
10分後にもう一度飲ませる、ということを
繰り返してください。
水分は通常大腸で吸収されますが、
胃腸炎の時は大腸まで水分が届かないことが多いので、
小腸で吸収されるイオン飲料やOS-1を飲ませるのがよいです。
あ、そういうのが嫌いな子は
無理に飲ませなくてもよいでしょう。
いわゆる「吐き気止め」という薬がありますが、
それを飲んでも嘔吐がすぐに止まるとは限りません。
僕が最も嘔吐に効果があると思っている薬は
「五苓散(ごれいさん)」。
漢方薬ですね(^^)。
ただあまり美味しくない薬であり、
嘔吐している子に飲ませるのは結構大変。
それでもこの薬を投与した方がよい患児
(要は具合が悪くて脱水になりそうな子)には
微温湯に溶いて、お尻から注入します!。
これがかなり効果があるのです。
注入した後、嘔吐する子はまずいません。
あ、水分をたくさん飲ませたらだめですけどね。
五苓散の座薬があるとよいのですが、
それは市販されていないので、
処方することができません。
飲めそうな子には処方しますが、
無理そうな子にはクリニックでなら
お尻から注入いたします。
もちろん、軽く脱水になっている、
あるいはこのまま帰宅させても飲めないことが
予想される子は、クリニックで点滴いたします。
時々、点滴には栄養が入っていると思っている人がいますが、
栄養は皆無です。
ポカリスエットを血中にいれる、というイメージでしょうか。
こどもは乳児も含めて、
銚子が悪いときには2、3日栄養が体に入らなくても
その後飲食できれば何も問題はありません。
乳児で半日、それ以上のお子さんでは丸1日、
水分が体に入らない場合には
点滴をした方がよいと思いますので、ご相談ください。
今はおそらく「ノロウイルス」が流行していると思いますが、
お医者さんからしたら、ノロウイルスでもそうじゃなくても
この時期に嘔吐、下痢している子は、
まず「感染性胃腸炎」を考えます。
人から人にうつる可能性が高いです。
ご希望があれば簡易検査を行い、
15分ぐらいでノロウイルスなのか、そうじゃないのか判定できますが、
治療方針にはなんら変わりないので、
こちらからお勧めすることはありません。
親御さんのお仕事の都合や、幼稚園・保育園の都合で
検査を希望される方は、遠慮なく言ってください。
予防は一にも二にも「うがい、手洗い」。
家族の中で一人がなると
全員が倒れることもしばしばあります。
できる範囲で、しっかり予防しましょう。
2013-12-18(Wed)
今日は寒い一日でしたねえ(^^;)。
今晩から雨がみぞれになるとか。
万が一、明日クリニックの駐車場に
雪が積もってしまった場合には
安全のため、除雪をしてから、
診療が開始となりますのでご了承ください。
まあ、雪になったとしても
それほど積もらないとは思いますが、
念のため、今日ジョイフル本田で
除雪作業に必要な道具を買ってきました(^^)。
2013-12-16(Mon)
日曜日はよく、ほたる野のアピタに
家族で出没しています。
で、今日も行ったのですが、
いつも以上に患者さん親子に会うことが
多かった気がします(^^)。
僕は気づかなかったけど
僕がいるのに気付いた人もきっといたでしょう。
最近はそうでもないのですが、
以前中央病院にいたころには
あまり見覚えがない人に
会釈をされることが多くありました。
執刀してもらった方にとっては
忘れられない顔なのだと思いますが、
執刀した方からすると
2泊3日で退院した患者さんは
大変申し訳ないのですが、
ほとんど記憶に残らないのです。
やまだこどもクリニックに
複数回来院されている人の顔は忘れませんが、
あまり来院されていない方が僕と目が合って
僕が素知らぬふりをしたら、
単純に顔を忘れているだけなので、
気を悪くしないでくださいね。
そんなときはお気軽に声をかけてください(^^)。
2013-12-11(Wed)
患者さんは9人。
8人がこどもでおじいちゃんが1人。
お子さんは、発熱か嘔吐のみ。
うーん。
やっぱり急に熱が出たり、
急に嘔吐したりすると
不安になってしまうんですよね。
気持ちは理解できますが、
急病診療所で解熱剤や吐き気止めをもらっても
ほとんど意味がないんですよね。
小児の粉薬なんで分包できないから
錠剤かシロップしかほとんど置いてないし。
それに一晩高熱が出ててもあまり問題にならないし、
胃の中がからっぽになったら嘔吐は止まりますからね。
クリニックのHPにも書いてありますが、
「熱だけ」「嘔吐だけ」は
一晩様子を見るがとてもおすすめ。
もちろん、具合が悪いなら
翌日にはかかりつけに相談しましょう。
夜連れ出しても、寒かったり、
他の病気をもらっちゃったりして
こどもに何もよいことはないですからね。
昨日は比較的時間があったので、
「あまりこの時間に来る意味はないんですよね〜」
と一人一人に説明したのですが、
あまり根本的な解決にはならない。
こどもが生まれちゃうと、子育てが大変で、
「こどもが病気になったら」なんてあまり考えないから
やっぱりあちこちの母親学級に顔を出して
お話させてもらうしかないのかなあ・・・。
中央病院では月に1回、母親学級でお話させてもらってますが、
その話を聞いてクリニックにきてくれる親御さんも
ちらほらといるので、多少は役に立っているようです。
この地域の小児救急医療を残すためには、
夜間の軽症患者の受診を控えてもらうことがとても大切。
数限られた小児科医が、本当に治療が必要なこどもを、
夜間休日でもきちんと診られるようにするために。
2013-12-09(Mon)
ふと気づくと、1週間も更新していないことに気づきました。
師走とはよく言ったもので、
なんだかんだと慌ただしく過ぎてゆきます。
今年もクリニックは3週間を残すのみ。
早いもんですねえ(^^)。
今からインフルエンザの予防接種の1回目を希望されるお子さんは
そのメリット、デメリットをご説明しますので、
それでも接種を希望されるのであれば接種します。
今週中は予約なしでも直接来院してもOKです。
来週からは在庫整理のために
予約以外はお断りすることになると思います。
クリニックは胃腸炎が流行してきたようです。
おたふくはほとんど毎日来院されます。
手足口病と思われる症状の方もちらほら。
半分は咳が止まらない、鼻汁が止まらないという
風邪なのですけど。
発熱のみを主訴の方もよくいらっしゃいますが、
今のところインフルエンザは出ていません。
明日は夜間急病診療所勤務にて
午後5時に受付を終了します。
ご了承ください。
2013-12-01(Sun)
今日から12月ですね(^^)。
あっという間に1年が過ぎ去っていくのを感じます。
で今日は家族で養老渓谷に紅葉狩りに行ってきました。
もともと写真撮影が趣味だったのですが、
娘が生まれた後はなかなか撮影旅行に行けず、
久しぶりに風景写真の撮影で、ちょっと嬉しかったです。

養老渓谷の中心街は混んでたので、
足を延ばして筒森もみじ谷というところに行って撮影。
綺麗な紅葉ですね。
でも、今年は雨ですでに紅葉が落ちてしまって、
例年よりも紅葉が少ないということです。

でもまあ、綺麗ですよね(^^)。

なかなか紅葉は太陽が味方をしてくれないと
よい写真が撮れないのですが、
今日ないい陽射しでした。

写真を撮影しているときは気づかなかったのですが、
太陽を中心に虹の輪ができています。

空が青いと赤が映えて綺麗ですよね。
んで、この後お昼ご飯を食べて、
ほかの場所に行こうかと思ったのですが、
なんとお店に入るまでに1時間、
入ってからもなかなかご飯が出てこなくて
(シーズンなので大混雑!)
結局、食事に2時間かかってしまい、
そのまま帰ってきた次第です(^^;)。
来年は、お弁当もっていくぞ!
2013-12-01(Sun)
今日、患者さんからいわれたのですが、
1歳未満のお子さんに
インフルエンザの予防接種をしてくれないところがあると。
どこなのかは聞きませんでしたが、
そういうところがあるそうです。
理由はよくわかりませんが、
1歳未満の乳児は大きい子に比べて
インフルエンザの抗体があがりにくいと言われているので、
そのせいかもしれません。
でもまあ、大きい子でも、
予防接種をした4割がインフルエンザに罹患するといわれているので、
そんなに大きな差はないような気がします。
もちろんうちのクリニックでは6ヶ月から接種していますが、
もう明日から12月ですので、
まだ1回もインフルエンザを接種していない1歳未満の乳児は
今年は接種しなくてよいかと思います。
・・・あ、もしかしたら、
そのクリニックでは
1歳未満に接種できるインフルエンザを
入れてないのかもしれません。
インフルエンザワクチンの中には
「1歳未満に接種してよいもの」と
「1歳未満に接種してはいけないもの」とがあります。
どちらもちゃんとしたインフルエンザワクチンなのですが、
どういうわけだが添付文書に対象年齢が
1歳以上と書かれてあるワクチンがあり、
そちらの方が少し仕入れ価格がお安いようです(^^)。
もともと1歳未満に接種する気がない開業医は
そちらのワクチンを購入している可能性もあり、
であれば1歳未満に接種しないのも納得です。