今週も1週間が終わりました。
保育園、幼稚園デビューしたお子さんが
体調を崩す時期でもあり、
それとは別に風邪で熱が長引くお子さんもあり、
喘息発作もあり、
結構ハードな1週間でございました(^^;)。
来週はどうなりますことやら・・・。
さて、皆さんは
風邪で休日診療所を受診しますか?
「日曜日にやっている病院なんだから
普通に受診するのが当たり前でしょ?」と
考えているのであれば
ちょっと待ってください。
今のところ、木更津市の休日診療所は
内科医、小児科医の善意に基づいて行われています。
やって当たり前、ではないのです。
そもそも、風邪をひいたときに風邪薬なんて必要ないです。
自宅で様子をみていれば、普通は大丈夫。
「他の地域では普通に診てくれるのになんで
この地域は普通に診てくれないの?」
それは千葉県が全国で3番目に医師が少ない県であり、
その中でもこの地域が極端に医師が少ない地域だからです。
2016年1月現在、「休日診療所をやります」と手を挙げている施設は
木更津市22施設、君津市15施設、
袖ケ浦市18施設、富津市13施設あります。
木更津市は冬は2つ休日診療所をたてるので
年に4回は順番が回っています。
他市で休日診療所なのに「小児を診ない」施設は
君津市6/15施設、袖ケ浦市10/18施設、富津市5/13施設もあるので
小児を診てくれる休日診療所にはこどもが殺到します。
(個人的には4市でそれぞれたてるのではなく、
4市68施設が順番で2つずつたてればよいかと思いますが、
政治的にそれは実現することは難しいようです。)
うちのクリニックは診察人数が1日100人を超える日が
年に何回もあるのでだいぶ慣れてきましたが、
それでも100人越えは体力的に辛いのです。
ご高齢の院長先生はもっと辛いはずです。
それでも平日はよいのです。
それをやりたくて、開業したわけだから。
風邪のお子さんをきちんと診察し、
次にどのような状態になったら病院に来るべきか、
このぐらいだったら病院にこなくてもよいかもね、
などと話をすることができます。
でもね。
休日診療所に風邪のお子さんがくると
「明日でいいんじゃないのかな〜」と思ってしまいます。
何が言いたいかっていうと
この地域は、休日に「不安だから」と病院を受診しては
いけない地域なのです。
個人的には、夜間急病診療所にこどもを連れて行くのも
どうなのかな、と思います。
(すごく具合が悪い時は、中央病院に行きましょう。)
解熱剤なんて、こどもの発熱ですぐに使う必要はありません。
風邪薬なんて、なんの役にも立ちません。
どうか普段からかかりつけの先生ときちんと話をして、
こどもの病気の正しい知識を持つことにより、
この地域の医療をみなさんが守ってください。
お願いします。