2017-04-12(Wed)
今朝の朝日新聞のコラムに載っていたので
ご存知の方も多いと思いますが、念のため。
「おたふくかぜはかかったほうがいいのですよね?」と
未だに言われることがありますが、
とんでもない!
自然感染すると
0.1-0.5%の確率で難聴を発症します。
新聞のコラムにあったように
片耳が完全に聞こえなくなれば気づくことができますが、
軽度の場合、聴力検査をして初めて気づくケースもあります。
そしてその難聴は一生治ることがありません。
0.1%というととても少ないと感じるかもしれません。
おたふくかぜにかかる人は木更津市内で
毎年1000人はいないでしょうから
市内でもおたふくかぜが原因で難聴になる人は
年に1人いるかいないか、でしょう。
でも、毎年必ず誰かがおたふくかぜの難聴になっている、とも
言えるかもしれません。
それが我が子だったら、どうでしょう?
自然感染のメリットはただ一つ、免疫が一生つくことです。
ただ、麻疹、風疹、水ぼうそうは予防接種しているわけで
予防接種の効果は20年ほどであることが多いので、
お医者さんのお勧めは、
結婚前にもう一度予防接種をすること、です。
女性が妊娠期間中にそれらの病気にかかってしまうと
胎児に悪影響がでることがありますので、
結婚前には男性も女性ももう一度予防接種をしましょう。
(男性も奥さんが妊娠中にかかってしまうと大変なので
必ず夫婦で予防接種してくださいね。
妊娠中は接種できませんので要注意!)
その予防接種におたふくが1本増えても
あまり大きな負担にはならないかと思います。
一般的には1歳で1回、3-5歳でもう一回接種しますが、
何歳でも接種可能です。
当院では自費で5700円かかりますが、
大事な予防接種ですので、必ず接種しましょう。
スポンサーサイト