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2018/01
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まだまだ流行しています・・・。
インフルエンザの流行が

まだまだおさまりそうにありません。

昨日は100人を診察しました(^^;)。

3ヵ月の赤ちゃんも出ましたね。

いずれも兄弟、親御さんからの感染です。

B型が圧倒的に多くなっています。


インフルエンザについて

いろんなことがあちこちで言われているようですので

いくつか僕の考えを書きます。


1)「タミフルを飲むと、他人にうつさない」

そう、医者に言われた人がいるようです。

うーん。

これは証明はされていませんが、

可能性として、人にうつす期間が短くなる可能性があります。

そういうことを実際に調べた医師がいるようです。

タミフルを飲めば、

登園・登校停止期間を短くできるんだ、とありました。

医学は日進月歩ですので

今後そういうことが証明されるかもしれませんが、

今のところ、それは一人の医師の意見であって

今のところは、タミフルを飲んでも飲まなくても

こどもが人にうつす期間は発熱後5日間

(発熱した日を含めると6日間)となっています。

インフルエンザを家族にうつしたくなければ

自宅でマスクをはずさない、が一番よいかも。

それで完全に防げるとは思いませんけど・・・。


2)「熱がないインフルエンザがあるから、調べてほしい」

学校にそう言われた人もいるようです。

これを始めてしまえば

すべての人が毎日インフルエンザの検査をしなくてはなりません。

学校関係者は生徒さんにそういうことは言わないでくださいね。

熱がないインフルエンザは、多くの場合、

検査しても出ないし、軽症だし、

感染力も弱いのではないかと思います。


3)「登園許可証をお願いします」

はい。

これはたくさんいますね。

登園停止期間は、

インフルエンザの診断がついた日に

医師が親御さんに説明すれば十分に理解可能ですし、

親御さんが解熱した日を間違えたり、嘘をついても

医師は見抜けません。

登園許可証をもらいにわざわざクリニックにこどもを連れてくることは

百害あって一利なし、です。

保育園関係者の皆さん、

どうか、ご再考くださいますよう、よろしくお願いします。


今年の大流行は

間違いなく、インフルエンザワクチンの供給不足によるものです。

こどもにインフルエンザが大流行しても

こどものインフルエンザによる死亡率は変化がなく、

その代わりに高齢者のインフルエンザによる死亡率が増加するそうです。

自分のためだけではなく、

他人のためにも

10月になったらインフルエンザ予防接種を受けましょう。





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インフルエンザ大流行!
ご存じかと思いますが、

インフルエンザが大流行しています。

うちのクリニックでは

1月21日(日)に70人(A型26人、B型44人)

1月22日(月)に25人(A型13人、B型12人)

1月23日(火)に19人(A型7人、B型12人)

出ています(^^;)。

21日(日)の休日診療所は138人診察したので

半分はインフルエンザだったということになります。

今は熱がでると、保育園や幼稚園で

早く検査をしてくるようにいわれてしまいますが、

インフルエンザは熱が38度を超えてから6-12時間程度経たないと

ウイルスが増殖してこないので

それより早く検査をしてしますと

本当は陽性なのに、陰性と出てしまうことがあります。

早く検査をしたら絶対に出ないわけではありませんが、

通常は発熱した翌日に受診するのがよいかと思います。

インフルエンザを治す薬(タミフル、イナビル、リレンザなど)は

いずれも熱を12時間程度早く下げる効果しかなく、

(3日間くらい続く熱が、2日半で下がるということです)

脳症を予防することはできません。

タミフルは副作用が有名ですので

10歳以上に処方することは禁忌です。

9歳以下でも興奮するなどの副作用がでたと時々耳にしますので、

薬を使うのかどうかは、慎重に決めてください。

インフルエンザの薬を使わなくても

絶対にインフルエンザは治癒します。

インフルエンザは「感染力が強い風邪」ですからね。

すなわち、インフルエンザの予防は風邪の予防と同じです。

うがい手洗いを励行し、

集団の中ではマスクをするようにしましょう。


【補足説明】

コメントでご指摘いただいたので、

補足説明を加えます。

インフルエンザは熱がぶり返す「2峰性の熱」を出すことが

20%程度の確率で起こります。

2-3日熱が続いてから一度解熱し、

24時間以上経ってから再び上がることがあるのです。

再び熱が上がった場合は

再び熱が上がった日から6日間は登園・登校停止となりますので

登園・登校停止期間が延びます。

タミフル、リレンザを使用したからといって

ぶり返しの熱がないというわけではありませんが

「飲まなかったからぶり返した」なんて説明する医師もいるようです。

まあ、5日間も薬を飲んでいれば

ぶり返さないような感じがするのは理解できますが・・・。

世界中のタミフルの8割は日本で消費しており、

世界中の多くの子供たちがタミフルを使わずに治しています。

WHOでは重症化する可能性がやや高い3歳未満に

タミフルの投与を推奨しています。

個人的には、我が子がインフルエンザにかかったら

タミフルを投与する気には全くなれませんが、

今後は以上の点を説明に追加し、

お子さんにタミフルを投与するのかどうかを考えていただきます。

よろしくお願いします。


1月23日(火)は午前10時診療開始です。
それにしても大変な大雪ですねえ(^^;)。

4年前もすごかったことを覚えていますが、

今回はそれを上回る雪のように感じます。

前回雪が降ったのは2014年で

2月8日(土)の大雪は翌日が日曜日で助かりました。

2月14日(金)の大雪は翌日ほたる野地区が朝停電となり、

やむを得ず休診としました。

さすがに明日はいい天気のようなので

クリニックを開くつもりでいますが、

絶対に駐車場の雪かきが必要になると思います。

雪かきの時間をいただきたいので、

明日は午前10時診療開始予定とします。

よろしくお願いします。


1月20日(土)は臨時休診です。
自宅のパソコンがクラッシュしたため、

しばらくパソコンから遠ざかっており

更新が滞りました。

すみません(^^;)。

インフルエンザ、大流行ですね。

今年はA型もB型も流行しています。

A型2回目、という方もいらっしゃいましたね(^^;)。

うがい、手洗いを励行しましょう。

ちなみに、ですが、

インフルエンザワクチンはまだ在庫がありますので、

2回目の接種がまだ、というお子さんは

診察時間帯ならいつでも接種できますので、

来院してください。


1月21日(日)は当院が休日診療所となりますので、

前日20日(土)は臨時休診となります。

ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、

よろしくお願いします。

この地域の休日診療所は

「日曜日にやっている病院」ではありません。

緊急患者を診察するために医師会の有志がやっている病院です。

ですから、「熱がでただけ」「下痢しただけ」など

緊急性が低い患者さんは

なるべく受診しないようにしていただければ幸甚です。

ご協力のほど、よろしくお願いします。


新年雑感。
新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。


そういうわけで今日は

夜間急病診療所の場所で

休日診療所(午前)をやってきました。

3時間半で66人を診察してきました。

大繁盛ですね。

午後は松清先生がいらして13時に交代してきました。

(なんと松清先生は今日の夜、

小児救急電話相談もされるそうです!)

年末年始の休日当番は医師会の有志がおこなっているため

やる人が大変少なく、

2年に1回、当番が回ってきます。

「ちょっと多いんじゃないですか?」と

医師会に注文をつけたことがありますが、

「辞めたければどうぞ」というスタンスで、

何も変わりません。

松清先生のお年をいうのもあれですが、

もう、後期高齢者です。

そういう大先輩に頼らざるを得ない、休日当番って

一体なんなんでしょうね?

でも、これからそれは、

小児救急医療に関していえば、

もっとひどくなるのが目に見えています。

「小児科」の看板を出している開業医は多いですが、

多くは内科医が小児科の看板を出しています。

小児科の研修をきちんと受けていなくても

小児科の看板を出すのは問題ないのです。

小児科をメインにしているクリニックは数が少なく

その中でもこの地域では

松清先生みたいな後期高齢者も少なくありません。

そういった先生方が10年後に今と同じようにできるかというと

なかなか難しいかと思います。

「これから開業してくれる若い内科医に期待できるのでは?」

とお考えかもしれませんが、

これから開業するような若い内科医は

小児の診療をとても嫌がります。

というのも、多くの医師が

小児の研修をしっかりと受けてきているからなのです。

「研修を受けたから、しっかり診てくれるのでは?」

とお考えかもしれませんが、それはあり得ません。

内科を希望する先生が小児科の研修をする場合、

通常は1から3ヵ月程度です。

3ヵ月間小児科を研修し、出る答えは

「小児は小児科医に診てもらうべきだ」

という結論です。

僕が大学病院に勤めていたころ

外科から3ヵ月間、小児外科に研修に来ていました。

(ご存知の方も多いですが、僕は小児科医ではなくて

小児外科医です(^^)。)

その時に、3か月間研修してきた研修医に

先代の教授が言っていたことで、印象的な言葉あります。

「わかったろ?小児外科なんて、触るもんじゃないぞ!」

わずか3ヵ月間の研修で子供を手術できるようにはなりません。

外科医になったときに小児の依頼を受けても

自分で治療するのではなく、小児外科医に診てもらえ、ということを

研修医にお話しされていました。

大変、ごもっともな意見です。

それと同様に

わずか3ヵ月の小児科研修で小児の診断、治療ができるはずがなく、

研修医が感じることは

「小児は小児科医にきちんと診てもらうべきだ」

ということなのです。

小児の怖さを知った、これから開業する内科医が

快く小児を診てくれるはずがないのです。

君津木更津地域の小児救急医療は

結構、まずい状況になりつつあるのです。

じゃあ、どうしたらよいか?

それは「親御さんが子供の病気の正しい知識を持つ」

ということに尽きると思います。

生後3ヵ月を過ぎたら、

40度の発熱ですぐに病院に行く必要はありません。

(解熱剤は使わない方が早く熱が下がりますし、

発熱の大部分はウイルス感染症であり、

様子を見ると4日以内に解熱することがほとんどです。)

風邪をひいたときに風邪薬をもらいに

病院に行くなんて、馬鹿げています。

(子供が飲める美味しい風邪薬はすべて効きません。

風邪は寝ていれば治ります。

風邪をひいているのか、そうじゃないのか心配だったら

病院を受診しましょう。)

夜1回嘔吐したからって

夜間急病診療所には連れていく必要はありません。

(胃腸炎の嘔吐を止める薬は漢方薬の注腸しかなく、

病院に行っても嘔吐は止まらないからです。)

子どもの病気のことで心配なことがあったら

平日かかりつけ医に行くのは何も問題はありませんが、

そこで、どうなったら夜間休日に病院に行くべきなのか、

きちんと教わることが大事なのだと思います。


普段からかかりつけ医と良好な関係を保ち、

疑問に思ったことは何でも相談できるようにしてください。

この地域の小児救急医療を守るため、お願いします。


プロフィール

やまだこどもクリニック院長

Author:やまだこどもクリニック院長
小児外科医として18年間働いた院長が、地域の子供たちのために頑張ります!

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