2018-02-25(Sun)
今週も1週間が終わりました。
今週のインフルエンザはA型7人、B型17人でした。
溶連菌も6人でました。
少しA型が増えてきたのかな、という感じです。
今シーズンはA型とB型が同時に流行してしまったため、
このまま流行が終わってしまうのかどうか、
なんともいえない状況です。
A型が流行している保育園がある、とも聞きました。
まだ油断せず、うがい手洗いを励行して
予防に努めましょう。
さて、小児科学会雑誌をながめていたら
「Baby うんち」というアプリを開発した、という
学会発表がありました。
胆道閉鎖症という、生後まもなくから黄疸が出て、
うんちの色が薄い黄色から白っぽい色になる病気があります。
黄疸があるお子さんの親御さんに
「うんちの色は黄色ですか?」と聞くと
薄い黄色を思い浮かべて「黄色です」という方がいて
それではまずい、と今の母子手帳には
便色カラーカードがついています。
「うんちの色は何番に近いですか?」という聞き方で
胆道閉鎖症の早期発見に努めるのですが、
なんとそれがアプリでできるようになったのです!
実際にアプリを入手してやってみたのですが、
うんちの写真を撮影するだけで
色が薄くて胆道閉鎖症を疑う場合は
受診を勧めるメッセージが出ます。
ちなみに胆道閉鎖症という病気は
生後3ヵ月を過ぎたお子さんには関係のない病気です。
生まれてまもない赤ちゃんがなる病気で、
その頃の赤ちゃんのうんちの検査のためのアプリです。
うんちの色が薄いから必ずしも胆道閉鎖症というわけではありませんが、
胆道閉鎖症は生後2ヵ月までに手術をしないと予後が悪いので
黄疸があり、胆道閉鎖症を疑うようなうんちがでたら、
早めに小児外科を受診しなければいけません。
お子さんが生後2ヵ月までで、
黄疸があって、うんちの色が薄いなという方は
試してみてください。
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