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2019/03
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子宮頸がん、正しく知っていますか?
先日、産婦人科の先生の子宮頸がんの講演会があり、

いろいろと勉強になりました。

現在、科学的に正しいことを箇条書きに書きます。


・日本で毎年1万人の女性がかかり、3000人が死亡している。

・発症のピークは25歳から44歳と他のがんと比較して若い。

・胃がん、大腸がん、肺がん、肝臓がんは最近死亡率が低下してきているのに

子宮頸がん、乳がんは増加してきている。

・毎年20~30代で約200人(2016年は171人)、

44歳以下で約400人(2016年は356人)が死亡している。

・1万人がかかり、3000人が死亡していると言うことは

かかったとしても7000人は助かっているが、

治療により妊娠ができなくなったり、排尿障害が起きたりと

様々な合併症が生じている人が多い。

・HPV(ヒトパピローマウイルス)は100種類以上あるが、

16型と18型が高いリスク型である。

・子宮頸がんに罹患した20代の90%、30代の70%は

HPVの16型、18型が原因でなっている。

・HPVは感染しても90%は自然排出するが、

10%は持続感染し、0.1-0.3%がん化する。

・HPVは子宮頸がんの他、中咽頭がん、外陰部がん、膣がん、陰茎がん、

肛門がんの原因にもなることが知られている。

・子宮頸がん検診で行う細胞診で、本当はがんがあっても

20-30%程度は見落とされている。

・HPVワクチン後の副反応と思われる症状が回復していない割合は

10万人あたり5人程度である。

この割合は、2018年に出された名古屋スタディーやコクランレビューで

同年代のワクチンを接種していない女性が発症している症状の割合と比較して

有意差はない。

・HPVワクチンが子宮頸がんの予防になることは

ここ10年の20代女性の子宮頸がん発症率が

低下してきていることからも明らかである。

(今の20代は接種している女性が多いため。)

・HPVワクチンは他のワクチン同様、

個人免疫(予防接種をしてるからがんにならない)以外にも

集団免疫(予防接種をしていない人もがんにならない)もあることが明らかとなり、

自分のためだけのワクチンではない。

・HPVは1回でも性交渉を行ってしまうと感染している恐れがある。

HPVワクチンはHPVに感染している女性には効果がないため、

性交渉の経験がある女性には効果がない可能性がある。

・現在の高校3年生女子のHPVワクチン接種率は1%以下であり、

10年後、15年後この年代が、その前の年代と比較して

子宮頸がんが突出して多く発症してしまうことは避けられない。

・現在、国はHPVワクチンの積極的勧奨は控えているが、

市役所に予診票を取りに行けば、小6から高1までは無料で接種できる。


現在子宮頸がんワクチン後の副反応と思われる症状で苦しんでいる方には

その症状の原因が何であっても

1日も早く回復することを願っています。

子宮頸がんのこと、正しく理解してください。

よろしくお願いします。


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プロフィール

やまだこどもクリニック院長

Author:やまだこどもクリニック院長
小児外科医として18年間働いた院長が、地域の子供たちのために頑張ります!

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