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2019/09
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「RSウイルスが流行しています」ってどういう意味?
今週も1週間が終わりました。

感染症が落ち着いているせいか、

1週間を通じて患者さんは少なかったですね。

今週は溶連菌3人、りんご病2人でました。


さて、RSウイルスが流行しています。

幼稚園、保育園でもそのように聞くことがあるかと思います。

さて、RSウイルスが流行している、ということはどういうことでしょうか?

「RSウイルスは大人が感染しても単なる風邪で済みますが、

小さい子どもや赤ちゃんにとっては命に関わることもあるのです。」

(今月のYAHOO!ニュースのRSウイルスの記事から抜粋)

RSウイルスは風邪のウイルスですが、

1歳未満のお子さんがかかってしまって喘鳴を伴う場合、

入院が必要な病態である細気管支炎や

肺炎になっている可能性があります。

よく「RSウイルスの検査をしてください」と言われることがありますが、

基本的にはお断りしています。

「RSウイルスが出る」ということと「そのあと重症の細気管支炎になる」ということは

必ずしも関係がないからです。

(ちなみに1歳以上のお子さんでは

検査自体が保険が通らないので自費になります。)

RSウイルスの検査は

細気管支炎を疑うお子さんを医師が診察したときに

補助診断として行うものであり、

RSウイルスにかかっているからといって

何か特別に気をつけることはないのです。

RSウイルスは1歳以上で体が丈夫なお子さんに関しては

基本的には風邪のウイルスと考えて問題ありません。

(1歳を過ぎれば細気管支炎にならない、という意味ではありません。)

「RSウイルスが流行しています」は

「風邪が流行しています」と同じ意味です。

RSウイルスが出てしまっても

風邪を治す薬がないのと同様、

RSウイルスを退治する薬はありません。

RSウイルスが流行していようといまいと

乳児がぜいぜいして具合が悪くなったら

医療機関を受診しますよね?

そのときに医師が細気管支炎かどうか判断する材料のひとつとして

RSウイルス検査があるのです。

「RSウイルスが流行しています」に惑わされることなく、

お子さんが具合が悪いときは、医療機関を受診しましょう。


(YAHOO!の記事は間違っていないんだけど

そのまま読むと、「幼稚園児でも命に関わることがある」という意味なので

あまり正しくもないんだよな・・・。)
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「風邪をひいています」といわれたら。
今週も1週間が終わりました。

ぱらぱらとりんご病が増えてきた印象です。

今週は3人でました。

こどもでは常識的に蝶形紅斑といって

ほほがとても赤くなります。

それに伴い、上肢を中心に小さいぱらぱらとした発疹が

でてくる場合が多いです。

頬が赤くなった時点で人にうつしませんので

診断がついたら普通に生活してくださいね。

赤い頬も何もしなくても元に戻ります。

他には手足口病2人、アデノウイルス1人、溶連菌1人でました。


お子さんが風邪をひいたときにクリニックを受診された場合、

お医者さんに風邪と診断された、ということは

あまりよいお薬がないという意味です。

うちのクリニックでは漢方薬を勧めていますが、

美味しくないので、飲めないお子さんが多いです。

でも「風邪には風邪薬は効かないんだよね」というと

顔に出さなくても(出す人もいらっしゃいますが)

怒っている方が少なからずいるようです(^^;)。

ですから最近は、当院で最初に風邪と診断した場合には

親御さんにお詫びしている場合が多いです(^^;)。

「大変申し訳ありませんが、お子さんは風邪をひいています」

こどもに飲ませる必要がない薬は飲ませない方がよいというのが

僕の開業当初からのポリシーですが、

風邪だから薬をもらいにくる方が少なからずいるのです。

きちんと理解してもらうために

平身低頭、説明しています。

風邪を治すのは医者ではなくて親御さんです。

風邪をひいたときに薬を飲んで早く治ることはありません。

風邪をこじらせないようにする薬はありません。

医者の役目は、風邪か風邪じゃないのかを判断することです。

風邪と診断したら、医者は用なしなのです。

よろしくお願いします。
来年度からロタワクチンが定期接種になります。
今週も1週間が終わりました。

日曜日は当番医で診療し、

水曜日も停電地区を鑑みて診療したので

7日間連続診療でした。

感染症が落ち着いているので

患者数は少なかったのですが、

さすがにちょっとお疲れです(^^;)。

当番医のときに茨城県からきたお子さんが

インフルエンザA型陽性でしたが、

木更津地域はまだ流行の兆しはありません。

連休はしっかり休んで

来週に備えましょう。


今日の新聞に

ロタウイルスワクチンが来年度定期接種になることが決まったと

掲載されていました。

来年度というのは

早ければ来年4月から、遅ければ10月からということでしょう。

おそらく今年度生まれたお子さんは

まだ有料ということになります。

高価なワクチン(当院では1回13500円で2回接種)ですが、

ロタワクチンが始まってから確実にロタウイルス胃腸炎で入院するお子さんは

減少しています。

ロタワクチンは重症のロタウイルス胃腸炎を予防するだけでなく、

ロタウイルスによる脳炎にも効果があると言われています。

生後14週までに1回目を接種する必要があり、

それ以降はご希望があっても接種できません。

まだ接種をしていない赤ちゃんは

ご検討ください。

9月11日(水)は午前中診療します!
台風の影響で停電が続いている地域では

まだクリニックが機能していないところもあるようです。

幸い、当院はクーラーの室外機が2台、やられたものの、

診療を行うのに支障はありません。

明日9月11日(水)は本来休診日ですが、

急遽、午前中だけ診療を行います!

順番予約は行わず、9時から12時まで来院した方を

順番に診察します。

予防接種はできませんので、ご了承ください。

よろしくお願いします。

小児科学会が推奨する予防接種スケジュール。
今週も1週間が終わりました。

感染症が落ち着いたせいか、

がらがらの1週間でしたね。

今週は手足口病2人、アデノウイルス感染症1人、

溶連菌1人でました。

東京や野田市でインフルエンザの局所的流行があるようですが、

まだこのあたりでは出ていないようです。


以前にもここでお知らせしましたが、

世間では百日咳の流行が問題になっています。

百日咳は3種混合、4種混合ワクチンに入っており、

通常の予防接種スケジュールでは1歳半までに4回接種します。

ですが、それで一生抗体がつかない場合があり、

小学生以降、百日咳を発症する場合があるようです。

そこで日本小児科学会は、3種混合ワクチンを

年長さんで1回、6年生で2種混合の代わりに1回接種することを

お勧めしています。

http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/vaccine_schedule.pdf

不活化ポリオワクチンも年長さんで1回追加接種を勧めています。

いずれも任意接種で有料となりますが、

是非ご検討ください。

ちなみに他のワクチンとは異なり、

3種混合ワクチンも不活化ポリオワクチンも

当院にストックがありません。

当院でそれらの予防接種を希望される方は

まずお電話してください。

電話を頂いてから、業者に発注をし、

入荷しましたら、ご連絡します。

よろしくお願いします。


10月から夜尿症外来を始めます。
外来小児科学会

今週も1週間が終わりました。

手足口病はすっかりと見なくなりましたが、

よくわからない発熱、というのが増えている印象です。

1歳以上であれば、

本人の様子がおかしくなければ

2,3日は自宅で経過観察がお勧めになりますが、

ご心配でしたらいつでも来院してください。


さて、毎年恒例となっていますが、

10月から12月まで、土曜日の14時から16時に

インフルエンザ予防接種外来をやるので

その後の時間(16時から)に夜尿症外来を行います。

対象年齢は小学1年生以上とします。

(未就学児でおねしょが続いて心配な方は

通常診察時間帯にいつでもご相談ください。)

予約は順番予約のサイトからできますが、

電話予約もOKとします。

よろしくお願いします。


週末は福岡で開催された、外来小児科学会に

参加してきました。

小児医療の最新の知識を取り入れて

明日からの診療に役立てましょう。



プロフィール

やまだこどもクリニック院長

Author:やまだこどもクリニック院長
小児外科医として18年間働いた院長が、地域の子供たちのために頑張ります!

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