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2021/04
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「○○の検査をしてきてください」は駄目ですよ。
今週も1週間が終わりました。

今週はなんか混雑した1週間でしたね(^^;)。

胃腸炎が大流行していますが、

それだけが原因ではないようです。

4月になって新入園のお子さんが増えて

風邪をひいた、熱がでたという子が多いのですが、

去年の4月の緊急事態宣言時は

全く患者さんがこなかったので

だいぶ慣れてしまったということでしょうか・・・。

まあ、クリニックでコロナをもらって帰るなんて

通常は考えられませんので

必要に応じて受診してくださいね。


さてさて、今週多かったのが

「保育園でノロの検査をしてこいって言われてしまいました」

という訴え。

まず、ノロウイルスの検査は3歳を過ぎると

保険では検査ができませんので自費になります。

(当院では4000円もらっています。)

3歳未満なら保険で検査ができますが、

保険で検査をするかしないかは

医師が判断することであり、

医師が必要がないと判断した場合は

保険で検査をすることはできません。

胃腸炎が大流行している現在、

嘔吐したお子さんがノロが原因なのか知りたいという気持ちはわかりますが、

嘔吐しているお子さんにとって

原因ウイルスがノロか他のウイルスかはどうでもよいので

(治療内容に関わらない、という意味です)

通常、医師は保険で検査をする必要がないと判断します。

胃腸炎は原因ウイルスがなんにせよ、

五苓散の注腸(一番効きます!)と絶食で治療します。

胃腸炎は「食べない」ことが治療になるのです。

胃腸炎に限らず、保育園の職員さんは

親御さんに気軽に「検査してきてください」とは

決して言わないでください。

検査をするかしないかを決めるのは医師です。

よろしくお願いします。

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「現状維持バイアス」について
学会2021

今週はクリニックを閉めて

小児科学会に参加してきました。

毎年新しい知見がでてきますので

しっかりと吸収して皆さんに還元できるよう、頑張ります。


さて、東洋経済オンラインの記事に

「現状維持バイアス」のことがでていました。

https://toyokeizai.net/articles/-/422403

今のトピックで言えば

「コロナのワクチンは有効なんだけど打ちたくない」

という心理が現状維持バイアスです。

現状を変える(=コロナワクチンを接種する)ことの方が

有効であることはわかっているのだけど

ワクチンを接種することが重い副反応がでてしまったら

「余計なことなど、しなきゃよかった」と後悔してしまうので

接種をしたくない、という心理です。

子宮頸がんワクチンにも同様のことが現在、いえると思います。

冷静に考えれば

「コロナに感染してしまうリスク」と

「重い副反応がでるリスク」は

どちらが高いリスクなのかは十分わかっていても

現状(=ワクチンを接種していない状態)を変えることで

万が一のことが起きたら嫌だ、と思ってしまう心理です。

気持ちは理解できますが、

こういう状況で、コロナのワクチンを接種しないという選択肢は

ないのかなあ、と個人的には思います。

現状維持バイアスを除くためには

科学的に正しい情報を、信頼できる人から得ることです。

国が公開しているワクチンの副反応の状況も

判断材料の一つですね。

クリニックには僕も含めてスタッフに

コロナの予診票が送られてきましたが、

まだ予約が取れる状況にありません。

(LINEから予約を取るシステムのようです・・・。)

接種ができたら

皆さんに僕やスタッフの状況を

お伝えするつもりです。

よろしくお願いします。

クリニック8周年。
今週も1週間が終わりました。

がらがらの日々ですが、

土曜日は久しぶりに順番予約が入らなくなるほど

混雑しました。

あちこちの保育園で胃腸炎が流行しています。

この時期は毎年ロタウイルスが猛威を振るう時期ですね。

昨年からロタウイルスは定期接種になったので

数年するとロタウイルスは流行しなくなることが予想されますが

それまでは毎年流行するのでしょうね。

お子さんが急に嘔吐し始めたら

何はともあれ、絶飲食で経過観察です。

胃腸炎の治療は「消化管を休める」、すなわち

食べさせないのが基本です。

こどもは嘔吐した後に食べたがるお子さんが多いのですが、

食べさせないようにしましょう。

2,3日くらいは何も食べなくても大丈夫です。

水分は可能であればイオン飲料を少しずつあげましょう。

脱水が心配だと、お子さんが嘔吐が始まると

欲しがるままに水分をあげてしまい、

飲ませる度に嘔吐させる親御さんがいますが、これは禁忌です。

脱水というのは、嘔吐するから進行するのです。

飲ませると嘔吐するお子さんは

飲ませないことが、脱水の予防になります。

夜中に嘔吐が始まった場合は

朝まで水分は飲ませない方が無難でしょう。

胃腸炎の嘔吐には、

五苓散の注腸が特効薬です。

お子さんの嘔吐が始まったら

いつでも受診してください。


さて、

4月8日はクリニック開設記念日です。

当院は2013年4月8日に開院し、

初日は29人、1週間で102人の方が

来院してくれました。

その後は順調に患者さんが増え、

多くの方にかかりつけ医にしていただいてると実感してます。

しかし、コロナが流行している現在は

1日30人なんて日がちらほらと見られています。

1日30人だと

待合室に誰もいない時間帯が非常に多いのです。

こういう状況ですので

お薬だけ必要な方は

電話でお話ができれば処方箋を発行することができます。

予防接種はいつでも接種できますので

(子宮頸がんワクチン、3種混合、日本脳炎を除く)

都合のよいときに来院してください。

予約で予防接種を希望される方は

1歳未満は平日午後2時から3時に、

1歳以上は土曜日9時から10時に予約枠を設定していますので

電話でお問い合わせください。


まん延防止等重点措置、ですけど。
4月になりました。

がらがらの日々が続いています(^^;)。

どれだけがらがらかというと

毎年1月から3月は

インフルエンザの患者さんが多数いらっしゃって

ただの風邪とあいなって

それなりに混雑するのですが、

インフルエンザが全くでなかった今年の

1月から3月の合計来院患者数は

去年と比較して700人減、

一昨年と比較するとなんと1400人減!となりました。

まあ、まだうちはなんとかやっていけますけど

倒産する小児科がでてもおかしくないレベルなんですよね。

こどもたちが病気にならない、ということは喜ばしいことなので

定期の予防接種はしっかりと受けてくださいね(^^;)。

あまり知られていない、自費のお勧め予防接種は

年長さん以降の3種混合です。

百日咳の予防接種は4種混合に入っているのですが、

小学生以降、予防接種の効果が薄れてしまい、

百日咳にかかってしまうお子さんがいるのです。

4種混合は5回以上は接種できないので

4種混合を4回接種したお子さんは

百日咳の追加接種として3種混合ワクチンをお勧めしています。

当院はすべての予防接種が予約なしで接種できますが、

3種混合ワクチンはストックがないので

接種を希望される場合は

一度、クリニックまで電話をお願いします。


さて、まん延防止等重点措置、ですか。

緊急事態宣言と何が違うか比較する表がでていますが、

飲食店への休業要請ができるかできないか、ぐらいで

あまり違いはないようです。

飲食店の時短要請はできるので

一般市民にはなんら変わりがないようにも見えます。

海外で時短ではなく客席を間引くことが

感染防止と飲食店の経営を助けることになるという

報告がでているのになんでなんでしょう?

海外のように広々した店がほとんどないことが要因でしょうが、

時短だとアルコールの提供がしにくい

(客も店がすぐ閉まってしまうので頼みにくい)ので

利益率が落ちちゃいますよね・・・。

コロナのワクチンが全く先行き不透明なので

(僕もいつ接種できるのか、全然わかりません。)

オリンピックが終わるまでは

緊急事態宣言以外のできることを

継続するしかないようですが、

オリンピックの後、

この国に何が残っているのでしょうかね。

海外からのオリンピック選手団が原因の感染爆発で

医療崩壊にならないことを祈るばかりです・・・。

プロフィール

やまだこどもクリニック院長

Author:やまだこどもクリニック院長
小児外科医として18年間働いた院長が、地域の子供たちのために頑張ります!

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