2021-07-25(Sun)
今週も1週間が終わりました。
当院にとって3連休明けの24日(土)は
患者さんが殺到し
12時に受付終了した段階で
診察終了した患者さんより、これから診察をする患者さんの方が多く(!)
昼食休憩なしで診察し続けたのですが、
すべての患者さんの診察を終了したのが15時40分でした。
3時間以上待った方も多くいらっしゃったようですが、
みなさん、スタッフに文句一ついうことなくお待ちいただきました。
ご協力、ありがとうございました。
さて、中学生のコロナワクチンの接種のお話です。
今年は「接種した方がよいけど、どちらでもよいかな」と
考え、そうお話してきたのですが、
7/21に医師会の新型コロナウイルスの講演会を聞いて
少し考えが変わりました。
結論からいうと「積極的に接種しましょう」です。
少し、詳しく説明します。
まず、接種した方がよい最大の理由は
今年の冬にインフルエンザが流行してしまった時に
発熱してクリニックを受診した場合、
コロナワクチンを接種していれば
コロナの発熱の可能性は極めて低いと考えてよいからです。
中学生でコロナワクチンを接種していなければ
インフルエンザが陰性だった場合、
どこかでPCR検査を受ける必要がでてくると考えます。
現時点で保険診療でPCR検査をしてくれる施設は市内に少なく、
医師会のPCR検査も火曜日、木曜日のみで
予約が必要になります。
結果が出るのは翌日で
それまでご家族は、お子さんがコロナウイルスに感染しているものとして
買い物や仕事に出ることは一切できず
自宅で待機する必要があります。
小学生の場合は行動範囲が限られるため、
発熱している大人と接触した覚えがなければ
コロナによる発熱とは考えにくいのですが、
中学生は行動範囲が広く、
親が把握していないところで
発熱している大人と接触している可能性を否定するのは難しいと思われます。
それから。
接種を迷う最大の根拠はコロナワクチンの副反応でしょう。
半分以上の方が発熱や局所の疼痛といった副反応が出ており、
そういう副反応がでる可能性が高いワクチンを接種するのを
迷う親御さんが多いのは当然かと思います。
もちろん、心筋炎になったり、血栓ができたりといった重症の副反応が
出た人がいる、という報告もありますが、
そういう稀な報告をみて
必要以上に「怖いワクチンだ」という先入観を持ってはいないでしょうか?
そういう考え方を「自動思考」というのだと
千葉大の児童精神科医の佐々木先生が講演されていました。
似たような考えで「現状維持バイアス」という考えがあると
以前、このブログでも書きました。
https://toyokeizai.net/articles/-/422403?fbclid=IwAR1Al5Npl2RfL_Pfmlt9TojCKvr-HVahdlUkL8j90z8vhwK48MYLpf6rQBA
なんとなく怖いと思ってしまったり、
接種しなければ(いいことも悪いことも)何も起きないのに
接種をして熱がでたら嫌だ、という考え方を変えるには
信頼できる医師からの説明が不可欠です。
よく例え話として、飛行機が落ちる話をするのですが、
飛行機って時々墜落しますよね?
でも、だから飛行機に乗らない人ってほとんどいませんよね?
コロナワクチンを接種して発熱や局所の疼痛を認めることはあったとしても
命に関わったり後遺症が残る副反応が起きることって
常識的にはありません。
そして接種をしておけば
コロナにかかる可能性をとても低くすることができ、
それは家族や社会に大きなメリットがあるのです。
よりこどもにとって安全性が高いワクチンが出るのであれば
そちらの方がよいに決まっていますが、
現時点では来年以降のワクチンの流通は全く不明です。
発熱や局所の疼痛は
生体が免疫を得るために必要な副反応とも言えるかもしれません。
(副反応が全くなくても免疫はきちんとできますけどね。)
ワクチンのことについて不安なことがあれば
いつでもクリニックに話を聞きに来てください。
中学生であればコロナワクチン接種後に
予防的に解熱剤を使うこともよいかもしれませんし、
希望される方には処方もできます。
よろしくお願いします。
当院にとって3連休明けの24日(土)は
患者さんが殺到し
12時に受付終了した段階で
診察終了した患者さんより、これから診察をする患者さんの方が多く(!)
昼食休憩なしで診察し続けたのですが、
すべての患者さんの診察を終了したのが15時40分でした。
3時間以上待った方も多くいらっしゃったようですが、
みなさん、スタッフに文句一ついうことなくお待ちいただきました。
ご協力、ありがとうございました。
さて、中学生のコロナワクチンの接種のお話です。
今年は「接種した方がよいけど、どちらでもよいかな」と
考え、そうお話してきたのですが、
7/21に医師会の新型コロナウイルスの講演会を聞いて
少し考えが変わりました。
結論からいうと「積極的に接種しましょう」です。
少し、詳しく説明します。
まず、接種した方がよい最大の理由は
今年の冬にインフルエンザが流行してしまった時に
発熱してクリニックを受診した場合、
コロナワクチンを接種していれば
コロナの発熱の可能性は極めて低いと考えてよいからです。
中学生でコロナワクチンを接種していなければ
インフルエンザが陰性だった場合、
どこかでPCR検査を受ける必要がでてくると考えます。
現時点で保険診療でPCR検査をしてくれる施設は市内に少なく、
医師会のPCR検査も火曜日、木曜日のみで
予約が必要になります。
結果が出るのは翌日で
それまでご家族は、お子さんがコロナウイルスに感染しているものとして
買い物や仕事に出ることは一切できず
自宅で待機する必要があります。
小学生の場合は行動範囲が限られるため、
発熱している大人と接触した覚えがなければ
コロナによる発熱とは考えにくいのですが、
中学生は行動範囲が広く、
親が把握していないところで
発熱している大人と接触している可能性を否定するのは難しいと思われます。
それから。
接種を迷う最大の根拠はコロナワクチンの副反応でしょう。
半分以上の方が発熱や局所の疼痛といった副反応が出ており、
そういう副反応がでる可能性が高いワクチンを接種するのを
迷う親御さんが多いのは当然かと思います。
もちろん、心筋炎になったり、血栓ができたりといった重症の副反応が
出た人がいる、という報告もありますが、
そういう稀な報告をみて
必要以上に「怖いワクチンだ」という先入観を持ってはいないでしょうか?
そういう考え方を「自動思考」というのだと
千葉大の児童精神科医の佐々木先生が講演されていました。
似たような考えで「現状維持バイアス」という考えがあると
以前、このブログでも書きました。
https://toyokeizai.net/articles/-/422403?fbclid=IwAR1Al5Npl2RfL_Pfmlt9TojCKvr-HVahdlUkL8j90z8vhwK48MYLpf6rQBA
なんとなく怖いと思ってしまったり、
接種しなければ(いいことも悪いことも)何も起きないのに
接種をして熱がでたら嫌だ、という考え方を変えるには
信頼できる医師からの説明が不可欠です。
よく例え話として、飛行機が落ちる話をするのですが、
飛行機って時々墜落しますよね?
でも、だから飛行機に乗らない人ってほとんどいませんよね?
コロナワクチンを接種して発熱や局所の疼痛を認めることはあったとしても
命に関わったり後遺症が残る副反応が起きることって
常識的にはありません。
そして接種をしておけば
コロナにかかる可能性をとても低くすることができ、
それは家族や社会に大きなメリットがあるのです。
よりこどもにとって安全性が高いワクチンが出るのであれば
そちらの方がよいに決まっていますが、
現時点では来年以降のワクチンの流通は全く不明です。
発熱や局所の疼痛は
生体が免疫を得るために必要な副反応とも言えるかもしれません。
(副反応が全くなくても免疫はきちんとできますけどね。)
ワクチンのことについて不安なことがあれば
いつでもクリニックに話を聞きに来てください。
中学生であればコロナワクチン接種後に
予防的に解熱剤を使うこともよいかもしれませんし、
希望される方には処方もできます。
よろしくお願いします。
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