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2021/07
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コロナワクチン、中学生でも接種しましょう。
今週も1週間が終わりました。

当院にとって3連休明けの24日(土)は

患者さんが殺到し

12時に受付終了した段階で

診察終了した患者さんより、これから診察をする患者さんの方が多く(!)

昼食休憩なしで診察し続けたのですが、

すべての患者さんの診察を終了したのが15時40分でした。

3時間以上待った方も多くいらっしゃったようですが、

みなさん、スタッフに文句一ついうことなくお待ちいただきました。

ご協力、ありがとうございました。


さて、中学生のコロナワクチンの接種のお話です。

今年は「接種した方がよいけど、どちらでもよいかな」と

考え、そうお話してきたのですが、

7/21に医師会の新型コロナウイルスの講演会を聞いて

少し考えが変わりました。

結論からいうと「積極的に接種しましょう」です。

少し、詳しく説明します。

まず、接種した方がよい最大の理由は

今年の冬にインフルエンザが流行してしまった時に

発熱してクリニックを受診した場合、

コロナワクチンを接種していれば

コロナの発熱の可能性は極めて低いと考えてよいからです。

中学生でコロナワクチンを接種していなければ

インフルエンザが陰性だった場合、

どこかでPCR検査を受ける必要がでてくると考えます。

現時点で保険診療でPCR検査をしてくれる施設は市内に少なく、

医師会のPCR検査も火曜日、木曜日のみで

予約が必要になります。

結果が出るのは翌日で

それまでご家族は、お子さんがコロナウイルスに感染しているものとして

買い物や仕事に出ることは一切できず

自宅で待機する必要があります。

小学生の場合は行動範囲が限られるため、

発熱している大人と接触した覚えがなければ

コロナによる発熱とは考えにくいのですが、

中学生は行動範囲が広く、

親が把握していないところで

発熱している大人と接触している可能性を否定するのは難しいと思われます。

それから。

接種を迷う最大の根拠はコロナワクチンの副反応でしょう。

半分以上の方が発熱や局所の疼痛といった副反応が出ており、

そういう副反応がでる可能性が高いワクチンを接種するのを

迷う親御さんが多いのは当然かと思います。

もちろん、心筋炎になったり、血栓ができたりといった重症の副反応が

出た人がいる、という報告もありますが、

そういう稀な報告をみて

必要以上に「怖いワクチンだ」という先入観を持ってはいないでしょうか?

そういう考え方を「自動思考」というのだと

千葉大の児童精神科医の佐々木先生が講演されていました。

似たような考えで「現状維持バイアス」という考えがあると

以前、このブログでも書きました。

https://toyokeizai.net/articles/-/422403?fbclid=IwAR1Al5Npl2RfL_Pfmlt9TojCKvr-HVahdlUkL8j90z8vhwK48MYLpf6rQBA

なんとなく怖いと思ってしまったり、

接種しなければ(いいことも悪いことも)何も起きないのに

接種をして熱がでたら嫌だ、という考え方を変えるには

信頼できる医師からの説明が不可欠です。

よく例え話として、飛行機が落ちる話をするのですが、

飛行機って時々墜落しますよね?

でも、だから飛行機に乗らない人ってほとんどいませんよね?

コロナワクチンを接種して発熱や局所の疼痛を認めることはあったとしても

命に関わったり後遺症が残る副反応が起きることって

常識的にはありません。

そして接種をしておけば

コロナにかかる可能性をとても低くすることができ、

それは家族や社会に大きなメリットがあるのです。

よりこどもにとって安全性が高いワクチンが出るのであれば

そちらの方がよいに決まっていますが、

現時点では来年以降のワクチンの流通は全く不明です。

発熱や局所の疼痛は

生体が免疫を得るために必要な副反応とも言えるかもしれません。

(副反応が全くなくても免疫はきちんとできますけどね。)

ワクチンのことについて不安なことがあれば

いつでもクリニックに話を聞きに来てください。

中学生であればコロナワクチン接種後に

予防的に解熱剤を使うこともよいかもしれませんし、

希望される方には処方もできます。

よろしくお願いします。

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発熱が長引くお子さんが多くなっています。
今週も1週間が終わりました。

どういうわけだか、今週は大混雑の日々で

先週1週間と比較しても100人以上多い患者さんが来院されました。

「熱がでた」「熱が長引いている」というお子さんが

とても多くなっています。

RSウイルスも含めて、ウイルス感染症(風邪の類い)の発熱は

通常4日以内に解熱しますので

5日目に突入した段階で必要に応じて採血をしているのですが

採血をしたお子さんがとても多かったです。

時々、炎症反応が高くて中央病院を紹介する場合があるのですが、

そういうお子さんは一人もいませんでした。

熱が長引くウイルス感染症(おそらくRSウイルス)が流行しているのでしょう。

昨年はほとんど感染症が流行しなかったことが

影響しているのかもしれないですね。

うがい手洗いを励行して、予防に努めましょう。


さてさて、いよいよオリンピックが始まりますが

開会式は連休にしないといけないのですかね(^^;)。

当院は水曜日が定休日なので

水、木、金と3連休となります。

発熱が続いているお子さんで

次に4日後に来て下さいとは言わないので

どういう状況になったら連休中でも当番医を受診してくださいと

指示をすることになるのですが、

この3連休は小児を得意とする当番医が少なく、

(門前払いの当番医も多い)

そういう場合は発熱しているお子さんに

抗生剤を処方してしまう場合が多いと予想されます。

発熱2,3日目で抗生剤を内服する必要がある場合は

中耳炎と溶連菌感染症ぐらいです。

発熱早期に抗生剤を内服してしまうと

その後、肺炎などを併発してしまった場合に

その肺炎は内服の抗生剤が効かない肺炎になっている可能性が高く

入院になってしまう場合があります。

(発熱が5日以上続き、

採血も難しそうな場合はやむを得ないと思います・・・・。)

解熱剤が必要な場合は早めに確保し、

お子さんの具合が悪くなければ

発熱4日目までは自宅で様子を見てもよいかもしれません。

(具合が悪いというのは、全く食べない、飲めない、動けない、です。)

よろしくお願いします。

緊急事態宣言が延長ですね・・・。
今日はうだるような暑さですね(^^;)。

まだ梅雨明けは先のようですが、

この先は暑い日が続きそうですね。

今年の夏も酷暑が予想されてます。

体調管理に気をつけてください。

ウイルス感染症でも発熱が5日以上続くお子さんが

目立つようになってきました。

多くの場合は結果的にそのまま様子を見ていただいていますが、

ウイルス感染症で熱が5日以上続くことは珍しいので

発熱が5日以上続く場合は一度ご相談くださいね。



さて、東京、沖縄の緊急事態宣言が延長されました。

木更津市のまん延防止法は解除されるようですが、

東京ではコロナの患者が増加しています。

まあ、前回緊急事態宣言を解除した時点で

十分予想できたことなのですが、

緊急事態宣言下でオリンピックをやりたかったのでしょうかね?

無観客であれば、そこでクラスターが発生することはないので

リスクを下げることができますからね。

しかし、盛り上がらないオリンピックになりそうですね(^^;)。

パラリンピックが中止にならないように祈るばかりです。

コロナの予防接種をしても

コロナをもらう可能性も、人にうつしてしまう可能性もありますので、

集団免疫がつくまではマスクは必須です。

じゃあ、集団免疫がいつつくのかというと

日本の小児人口はわずかに12%しかいませんので

大人が8割接種をすれば集団免疫がつくのかなと思います。

これは年内に達成できる数字ではないので

マスクなし生活はしばらく先になりそうです。

3人以上の会食の会話時はマスク着用を心がけ、

手洗いを励行して予防していきましょう。

中学生のコロナワクチンについて。
今週も1週間が終わりました。

雨降りの日が多かったのですが、

比較的混雑している日が多かったように思います。

熱が続くお子さんが多いのが気になりますね。

アデノウイルスが出れば「大丈夫」と言ってあげられますが、

そうではないと、採血をして経過観察することが多いのです。

発熱5日以上続くウイルス感染症はとても珍しいので

お子さんの熱が5日以上続いたら

必ずご相談ください。

1日1回でも熱が38度を超えたら、発熱あり、です。


さて、新型コロナウイルスの予防接種ですが、

中学生も接種できるようになって

接種した方がよいのか、迷っている親御さんも多いかと思います。

まあ、結論から言うと接種した方がよいということになりますが、

今年に状況は特殊ですので

もう少し詳しく説明します。

予防接種の目的は2つで

「個人免疫」と「集団免疫」です。

要は、「自分のため」と「他人のため」です。

新型コロナウイルスが中学生に感染して重症化する可能性は低く、

「自分のため」に接種しましょう、というのは説得力に欠けます。

それから、今年の新型コロナウルスのワクチンの中学生の接種率が

7割を超えるとはとても思えず、

学校で集団免疫ができるとは考えにくいです。

じゃあ、接種しなくてもよいのでしょうか?


まず、絶対に接種した方がよい人は

「同居家族に高齢者や合併症がある人がいる方」です。

これは少しでも家庭内に持ち込むリスクを下げるために

接種した方がよいといえます。

今年のお盆に祖父母に会う予定があるお子さんも

接種しておいた方がよいでしょう。

それから

「喘息や免疫不全などかかってしまったら重症化するリスクがある人」です。

これはコロナワクチンで多少の副反応が出たとしても

これからこどもの間でも流行するかもしれないことを考えたら

接種をしたおいた方がよいと言えましょう。


今の新型コロナウルスのワクチンで問題となっているのは

副反応が出る可能性が高いことです。

若い人の方が副反応がでやすい、

なんて嘘かほんとかわからないことも言われており、

そういうワクチンは接種したくない、接種させたくない、という

心理が働いてしまうのは仕方のないことかもしれません。

来年、安全性のより高い国内産のワクチンが流通するのであれば

来年以降しっかりと接種すればよいのですが、

臨床試験がなかなか進まない現在、

ワクチンの法律を変更しなければ

こどもにも安全に接種できる国内産のワクチンは

まだまだでてこないでしょう。

であるならば、

学校でクラスターが発生する可能性を少しでも抑えるために

中学生でも今年から接種してもよいのかな、とも思いますが、

どう思われますか?

接種するときは、発熱する人が多いと思いますので

解熱剤をしっかりと確保して、接種をしてくださいね。



プロフィール

やまだこどもクリニック院長

Author:やまだこどもクリニック院長
小児外科医として18年間働いた院長が、地域の子供たちのために頑張ります!

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