2023-06-18(Sun)
今週も1週間が終わりました。
今週もたくさんの患者さんが来院しています。
インフルエンザもほとんど出なくなりましたね。
コロナが5類になって
通常の集団生活で流行する感染症が
猛威を奮っているようです。
全国的にそうみたいですね。
一般的に風邪の熱は
4日以内に解熱することがほとんどです。
当院では発熱5日目
(最高体温が38度以上になる日が5日続いていること)
になったら必ず診察しますので
当日の予約が取れない場合は電話でご相談ください。
「心配なのでいろいろと検査をしてください」
と言われる方がいらっしゃいます。
大変申し訳ないのですが、
それは保険診療では検査してあげられません。
保険診療を行う保険医たるものは
患者さんを診察したときに、ある程度の疾患のあたりをつけ、
1つないし2つ検査することをは許される
(保険請求してお金をいただくことができる)
のですが、
それ以上は検査をしてもお金が取れないのです。
よく「他院でコロナ(-)インフル(-)
RS(-)アデノ(-)溶連菌(-)を確認してもらいました。」
なんて方がいらっしゃいますが、
3つめからは病院の持ち出しで、善意ですからね・・・。
RSウイルスの検査が1歳を過ぎると保険請求できないのですが
それはRSウイルスは1歳未満でかかってしまったときに
重症の細気管支炎になる場合があるからであり、
1歳を過ぎるとその可能性が低くなるからです。
「RSウイルスが流行しています」って言葉は
あまり好ましくありません。
1歳過ぎたお子さんに検査をしなければ
絶対にそういう状況にはならないからですね。
溶連菌でさえも
抗生剤を投与しなくても治癒することがはっきりしたので、
当院では検査をすることをやめました。
アデノウイルスは
わかったところで薬はないし、
わかってしまうと解熱後48時間は登園できないので
発熱初日で検査するなんてありえないです。
すべての検査には、検査をする理由が必要です。
一応、念のための検査、投薬は
お子さんに何の利益もありません。
子どもの世界では
コロナは恐い病気ではないことがはっきりしました。
お子さんに辛い思い(お鼻ぐりぐり!)をさせてでも検査をするのは
検査結果がお子さんの利益につながる可能性があるからだと思います。
よろしくお願いいたします。
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