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2023/06
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コロナ(-)インフル(-)RS(-)アデノ(-)溶連菌(-)・・・?
今週も1週間が終わりました。

今週もたくさんの患者さんが来院しています。

インフルエンザもほとんど出なくなりましたね。

コロナが5類になって

通常の集団生活で流行する感染症が

猛威を奮っているようです。

全国的にそうみたいですね。

一般的に風邪の熱は

4日以内に解熱することがほとんどです。

当院では発熱5日目

(最高体温が38度以上になる日が5日続いていること)

になったら必ず診察しますので

当日の予約が取れない場合は電話でご相談ください。


「心配なのでいろいろと検査をしてください」

と言われる方がいらっしゃいます。

大変申し訳ないのですが、

それは保険診療では検査してあげられません。

保険診療を行う保険医たるものは

患者さんを診察したときに、ある程度の疾患のあたりをつけ、

1つないし2つ検査することをは許される

(保険請求してお金をいただくことができる)

のですが、

それ以上は検査をしてもお金が取れないのです。

よく「他院でコロナ(-)インフル(-)

RS(-)アデノ(-)溶連菌(-)を確認してもらいました。」

なんて方がいらっしゃいますが、

3つめからは病院の持ち出しで、善意ですからね・・・。

RSウイルスの検査が1歳を過ぎると保険請求できないのですが

それはRSウイルスは1歳未満でかかってしまったときに

重症の細気管支炎になる場合があるからであり、

1歳を過ぎるとその可能性が低くなるからです。

「RSウイルスが流行しています」って言葉は

あまり好ましくありません。

1歳過ぎたお子さんに検査をしなければ

絶対にそういう状況にはならないからですね。

溶連菌でさえも

抗生剤を投与しなくても治癒することがはっきりしたので、

当院では検査をすることをやめました。

アデノウイルスは

わかったところで薬はないし、

わかってしまうと解熱後48時間は登園できないので

発熱初日で検査するなんてありえないです。

すべての検査には、検査をする理由が必要です。

一応、念のための検査、投薬は

お子さんに何の利益もありません。

子どもの世界では

コロナは恐い病気ではないことがはっきりしました。

お子さんに辛い思い(お鼻ぐりぐり!)をさせてでも検査をするのは

検査結果がお子さんの利益につながる可能性があるからだと思います。

よろしくお願いいたします。


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熱がでて、熱がさがり、また上がってくる。
今週も1週間が終わりました。

連日100人を超える患者さんが来院しており、

夕方4時半ごろには

受付を終了せざるえない状況が続いています。

こどもを診るクリニックは

どこも大混雑のようですね。

今週はコロナ1人でました。

インフルエンザはでませんでした。

検査を希望する方が減っているからかもしれません。

最近多いのが、

熱がでて、

2,3日で解熱し、

24時間以上熱がなかったのに

また熱があがってきました、

というお子さんです。

そういう熱の出方をする病気は

インフルエンザが有名なのですが、

インフルエンザではなくてそういう熱がでるお子さんが

とても多くなっています。

たちの悪いウイルスが流行しているのと、

この3年間のコロナ対策で

こどもたちが感染に対してとても弱くなっているのが

原因の1つであるような気がします。

2020年1月以降に保育園など入園したお子さんは

人生で初めての

流行性のウイルス感染症にかかっているかと思います。

そのため3歳ぐらいなら本当はすぐに下がる熱が

なかなか下がってこなかったり、

すぐにぶり返しているような気がします。

これはある程度予測できていたことなのですが、

結構大変なことになっているな、という印象です。

4月以降に何回熱をだしても

発熱が5日以上続かなければ

基本的にはウイルス感染症(風邪の類い)の熱であり

自宅で様子をみていただければよいかと思います。

当院では38度以上の発熱が5日以上続いた場合は

細菌感染症など治療しなければいけない疾患の鑑別のために

採血をお勧めしています。

先日「ここで採血していただけるんですか?」と

驚かれた親御さんがいましたが、

僕はずっと小児のみを診てきた医者なので

うまれてすぐの赤ん坊からでも

普通に採血することができます。


熱がつづいて他院を受診した場合、

抗生剤を処方されてしまうお子さんが多数います。

「熱がでているから」という理由で抗生剤を処方するのは

小児を専門に診る医者からすると信じられない愚行であり

その後、抗生剤を内服したのに熱が下がらなかった場合は

必ず抗生剤を処方したクリニックをもう一度受診してください。

抗生剤を飲んでも飲まなくても

多くの風邪は自然治癒しますが、

熱が下がらなくて、肺炎を併発した場合、

その肺炎は間違いなく、抗生剤が効かない肺炎であり、

入院加療が必要となります。

当院かかりつけなんだけど

受診制限でなかなか診てもらうことができず、

他院を受診する方が多数います。

こういう状況なので

それはやむを得ないのですが、

その後、熱がさがらなかったり、

具合が悪くなったら当院を受診するのであれば

前医で抗生剤をもらったとしても絶対に内服しないでください。

よろしくお願いいたします。


混雑しています。
今週も1週間が終わりました。

いやー、毎日混雑していますね。

今週は1週間で511人来院しています。

去年は同じ時期は384人ですから

1日平均25人以上、患者さんが増えている計算です。

以前は1日100人超えると

「ちょっとしんどいな」

という感じでしたが、

今は100人で終えると

「今日はこのぐらいで済んだ!」

となってしまいました。

人間慣れというものは恐ろしいです。

インフルエンザは4人、コロナは1人でましたが、

特に名前のつかない感染症による発熱患者さんが

とても多い感じがします。

日々の体調管理のため

昼休みの確保と午後7時までの診察終了をノルマにしており、

毎日診察希望の患者さんをお断りしている状況です。

当院の時間帯予約は

前日午前0時から取れるようにしてありますが、

前日の8時には

翌日の無熱外来がほぼいっぱいになる状況が続いています。

どうしても、今日診察してほしい、という場合は

午前9時、午後3時前に来て並んでいただければ

待ち時間は長くなりますが、診察可能な場合が多いです。

当院でしか診察することができない(と思われる)

外科系疾患に関しては

基本的にお断りしないようにしていますので

ご相談ください。


お医者さんによって

病気の治し方は違います。

最初に発熱などで他院で診察してもらった場合は

きちんと治るまで

最初のクリニックで診てもらうようにしてください。

当院は発熱5日目で血液検査をお勧めしていますが、

他院で発熱の初期に抗生剤やステロイドのシロップを使うと

熱の出方が変になったり、

血液検査の結果を正しく評価できなくなったりします。

だんや小児科が閉院した現在、

木更津市周辺にこどもクリニックはありません。

お子さんが具合が悪くなったときに

当院受診を希望されるのであれば

お子さんに風邪症状がでたときや熱がでたときに

何に注意すべきなのか、

どうなったら当院を受診した方がよいのかを

きちんと理解していただければと思います。

咳、鼻汁で受診する必要は基本的にありません。

夜、ぜーぜーしたり

咳がひどくて嗚咽したり、嘔吐したりしても

朝になって比較的落ち着いているのであれば

喘息の可能性は極めて低いです。

熱がでてすぐに解熱剤を使うことは

お子さんにとってあまりよいことではありません。

38.5度以上の熱があり、

高熱で眠れなかったり、水分摂取ができない場合は

解熱剤を積極的に使用してもよいかと思います。

風邪の熱は4日以内に解熱することがほとんどですので

生後半年以上のお子さんであれば

発熱3,4日目までは自宅で様子を見ることお勧めします。

(半年未満はすぐ連れてきてくださいね。)

「心配なことがあれば受診してください」

そういうスタンスでずっとやってきましたが、

残念ながら、心配なことがあっても

すぐには受診できないという状況が続いています。

ブログのコメント欄を上手に活用してください。

よろしくお願いいたします。


ブログのコメント欄からお子さんのことで質問する際は

お子さんの名前、年齢(月齢)を必ず明記してください。

プロフィール

やまだこどもクリニック院長

Author:やまだこどもクリニック院長
小児外科医として18年間働いた院長が、地域の子供たちのために頑張ります!

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