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2019/12
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時間外選定療養費が始まります。
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最近、君津中央病院では

写真の張り紙がされるようになりました。

10月1日から夕方5時から翌朝8時までに

救急外来を受診した小児(中学生以下)の軽症の患者さんから

診療代金とは別に5400円を徴収するという内容です。

発熱ぐらいで中央病院に夜かからないでくださいね、ということです。

軽症の定義は診察している医師にゆだねられていますので、

同じ疾患でもお金を取られる場合と取られない場合が発生するかと思います。

なんでそんなことを始めるのかというと、

中央病院の小児科医を守るため、です。

まず大前提として、中央病院は夜間に外来をやっていません。

夜間に診察するのは

その時間に診察しなければ、

患者さんの命に係わる可能性がある場合に限られます。

そういう最後の砦の場所を守るためには

軽症で来院しないようにしていただきたいのですが、

実際に多くの軽症の患者さんがやってきます。

電話で問い合わせをしてくれるのはまだよいのですが、

風邪や熱で夜中に直接来院された場合、

医師は診察しなければいけない義務が発生します。

もちろん、直接来院してしまう親御さんの気持ちは理解できます。

要は不安なんですよね。

このまま朝まで様子を見ていいか、判断ができない。

地域によっては、24時間小児科医がきちんと診てくれるところもありますが、

それは小児科医が多い地域に限られます。

木更津地域はどうかというと、極端に医師の数が少ない地域であり、

小児科医はさらに少ない状況です。

そういう地域の親御さんは

お子さんが夜具合が悪くなったときに

気軽に病院に行ってはいけない、のです。

朝まで様子を見てもよいのか、病院に行った方がよいのか、

親御さんがこどもの病気に対する知識を持つことが重要となります。

すごーく簡単に言うと、

「熱だけ」「嘔吐だけ」で

夜中に病院に行かなければいけないことはまずありません。

解熱剤がないから、吐き気止めがないから夜に病院にいく必要も全くありません。

もちろん、

夜間急病診療所は夜8時から11時まで毎日やっていますし、

(こちらはもちろん、5400円は徴収しません)

こども急病電話相談というのがあり、

毎日午後7時から10時まで「#8000」にダイヤルすると

病院に行くべきか、相談にのってくれます。


他の地域でもこの時間外選定療養費を開始したところ、

夜間の軽症の患者さんの受診が激減しています。

この地域の最後の砦の小児科医を守るため、

もっとも有効な手段としてやむを得ず始まる時間外選定療養費。

皆さんはどう思いますか?

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(非公開コメント受付中)

君中救外5000円
以前、お正月にかかったことがあります(もちろん電話して)。その時は「電話で聞いた時はもっと重症かと思ったがただの胃腸炎じゃないか」と言われ帰されましたが、次の日症状が悪化し再来したら即入院。川崎病でした。CRP が20もありました。
その数年前も同じドクターに救外で当たり、帰されましたが次の日入院。気管支炎でした。
このドクターはホームページでも入院させたくないみたいなこと書いてます。が、その考えだけでまともにみてくれません。
こんなドクターに「軽症でした。5000円払ってください」と言われても納得はいきません。
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Re: 君中救外5000円
はなぴょんさん、コメント、誠にありがとうございます。

受診して軽症と診断されたが、実は重症だった場合、

お金を払う必要はおそらくありません。

翌日にきちんとクレームを入れれば大丈夫なはずです。

電話で聞いた印象と、実際診察してみたときの印象が

ずれることはよくある話なのですが、

それでも、言葉の使い方は大事だと思います。

(川崎病は症状がそろわないと診断が難しく、

なかなか夜間に血液検査をしようとは思わないのが現状です。)

不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。

夜間にきちんと診察できない理由の一つとして、

夜間に受診する必要がない、

軽症な患者さんが多すぎることがあります。

しかも、そういう軽症な患者さんほど

深夜にもかかわらず、早く診察してくれないと大声を出したり、

医師をどなりつけたりすることが少なからずあり、

中央病院で当直している医師は、

精神的肉体的にかなり追いつめられている状況であることを

ご理解いただけたらと思います。

(小児科部長の心労は、察するに余りあります。)

どんな状況でも診断ミスは許されません。

しかしながら、精神的肉体的に追い詰められてしまうと

正しい判断ができなくなってしまうこともあります。

重症患者さんを見落とすことがないよう、

軽症患者さんはなるべく夜間に中央病院を受診しないで

翌朝まで様子をみていただけると大変助かります。


Re: タイトルなし
コメント、誠にありがとうございます。

肯定的な意見、大変ありがたく思います。

そのような方が増えると

小児科医の負担が減り、

重症患者をこれまで以上にしっかりと診ることができると思います。

今後ともよろしくお願いします。
プロフィール

やまだこどもクリニック院長

Author:やまだこどもクリニック院長
小児外科医として18年間働いた院長が、地域の子供たちのために頑張ります!

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