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2019/12
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食物アレルギーの診断方法。
今週も1週間が終わりました。

幼稚園、学校が始まり、

ぱらぱらと感染症が増えてきた印象です。

それに伴い、患者さんも増加傾向です。

今週は溶連菌6人、手足口病10人でした。


食物アレルギーという疾患は

現在は1歳児の約10%が持っていると言われており、

珍しい疾患ではなくなってきました。

ただ、それに伴い、

ここ10年で診断方法など考え方が大きく変わってきました。

診断方法は、同じ食品を2回食べて

2回とも食べて30分以内に蕁麻疹が出たことがあれば

それだけで確定診断となります。

下痢だけというアレルギーはあることはありますが、

頻度が低く、診断も難しいです。

血液検査でわかることは

クラス0からクラス6まで7段階評価をすることです。

クラス0とはアレルギー0%という意味ではありません。

約9割の人がアレルギーではないという意味です。

クラス6というのは約9割の人がアレルギーがあります、という意味です。

クラス0でもアナフィラキシーを起こしてしまうことがあり

血液検査は補助診断でしかないのです。

子どもを育てる上で一番大事なことは

「不要な食物除去はしない」ということにつきると思います。

よく、食べる前に血液検査をして

アレルギーの数値がでたから食べない、と

している方を見かけますが、

これは現代医学では完全に間違いです。

重症のアトピー性皮膚炎の赤ちゃんを除き、

通常は初めて食べる前には採血はしてはいけません。

どんな数値が出ても

それでアレルギー症状がでるかどうかは

決してわからないからです。

食物アレルギーは量に依存しますから

初めて食べる食品は少量から始め、

徐々に増やして行きましょう。

それで、食べて30分以内に蕁麻疹が出たら

お医者さんに相談しましょう。

重症のアトピー性皮膚炎のお子さんは

高率に食物アレルギーを合併しますので

食べる前に採血をしてみるのがよいかと思います。

以前から保育園からの「食物アレルギー検査をしてください」には

閉口してしまいます。

食べて蕁麻疹が出たにもかかわらず、

採血をして調べてください、って意味がわからん!

採血しなくても診断は確定です。

こどものためにならないことを勧める保育士さん、

本当にそれでよいのですか?

それじゃあ、蕁麻疹が出た子がクラス0と出たら

アレルギーがないと診断できると思っているのですか?

先日もご両親が来院されて

「採血はしたくないけど、それで保育園で目をつけられたら可哀想だから」

と泣く泣く採血を依頼してきました。

論理的に間違っている決まりを「決まりだから」と言って

保護者に採血を強要している保育士さん、

それでよいのですか?

何か、間違っていませんか?

木更津市から採血するように指導を受けている保育園の方は

今年、指導をした市役所の人と直接お話をして

そういう指導は今後しないようにすると約束してもらいましたので

安心してください。

もし、保育士さんがこどもたちのために勉強する気があるのなら

いつでもお話しに行きますので、連絡してください。

どうか、こどもたちのために、

不要な採血を強要することはやめてください。

よろしくお願いします。




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プロフィール

やまだこどもクリニック院長

Author:やまだこどもクリニック院長
小児外科医として18年間働いた院長が、地域の子供たちのために頑張ります!

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