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医師の働き方改革って誰得?
今週も1週間が終わりました。

今週はインフルエンザA型が37人でました。

コロナは0人でした。

インフルエンザ、大流行ですね。

インフルエンザ予防接種の予約をしたのに

インフルエンザにかかってしまった場合も

あるかと思います。

かかってすぐの予防接種は

十分に抗体があがっているので、

する必要がないかと思います。

かかってから1ヵ月ぐらいに接種すると

そのあとの抗体が長持ちすると思われますので

その場合は12歳までの通常2回接種ではなく、

1回接種でも十分かと思います。


さて、

あまり知られていないことですが、

来年の4月から医師の働き方改革が実行されます。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/ishi-hatarakikata_34355.html

まあいろいろと細かい話はあるようですが、

要は1週間の勤務時間を40時間とし、

それ以外は時間外勤務とするようです。

当直勤務は監督署の許可が下りない限り

時間外勤務に該当します。

年の時間外勤務の上限は960時間なので

月の平均80時間ということになります。

月の時間外勤務が90時間を超えると

罰則規定があるようです。

罰則で一番厳しいのは

「この病院は医師を長時間時間外労働させていますよ」

と名指しで公表されてしまうことのようです。

当直は約15時間勤務なので

これを時間外勤務としてしまうと

月に6回当直をすると

もう、土日に自分の患者の様子を見に行くための

休日出勤すらできなくなることになりそうです。

多くの病院は戦々恐々としており

たくさん医師を集めないと、と頑張っているようですが

結局病院の数が多すぎるので

どこの病院も医師が足りなくなる状況は目に見えています。

これは、僕の予想ですが、

近い将来、

中央病院で夜間に小児科医が

当直できなくなるのではないでしょうか?

夜、お子さんが具合が悪くなっても

「今日は小児科当直医がいません」

と断られるようになるんじゃないかと思います。

現場の医師はそんなことは望んでいないのに

一体誰のため、何のために働き方改革なのでしょうか?

極端に長時間時間外労働をしている診療科以外は

だれも得しない改革なのではないでしょうかねえ・・・?

ちなみにこれは勤務医の話であって

ぼくら開業医には関係のない話のようです。


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プロフィール

やまだこどもクリニック院長

Author:やまだこどもクリニック院長
小児外科医として18年間働いた院長が、地域の子供たちのために頑張ります!

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